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2007年4月 |
ライバル |
植木等さんの追悼で『日本一のゴマすり男』という映画をTVで放映していた。過去に劇場で観たことがあるが、改めて観るとずいぶんいい加減な脚本で、植木さんの明るさだけで持っている。ただ由利徹とからむシ−ンだけは面白い。
渥美清の『男はつらいよ』も初期は3ヶ月に1本のペ−スで撮っていたが、植木主演の無責任・日本一シリ−ズも量産していたので、脚本に時間はかけられなかったのだろう。
植木等と渥美清がライバルと言われた時代があったそうだが、先に売れたのは植木等で、寅さんまでの渥美清は主演はあったものの、泣かず飛ばずだった。
それが、ギネスにも認定される作品を続け、国民栄誉賞も与えられた。もっともこの賞は過去に15人が受賞したが、存命中にもらったのは王貞治をはじめ6人だけで、渥美さんが元気だったら「わたくしごときがいただく賞じゃござんせん」と断っただろう。
植木さんは晩年、かくし芸大会の審査員や映画やTVの脇役で、寅さんだけ主演した渥美さんとは、違う道を歩んだ。松竹の渥美さんは、同じく山田洋次監督の作品で主演をしたハナ肇とは共演作があるが、東宝で撮っていた植木さんとはない。一度でいいから2人のからみを観たかった。この2人に共通しているのは、声がいいことだ。
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三遊亭萬窓 |
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これらの言葉は噺の中でのみ登場する用語、また現代ではなじみのないものを集めました。落語鑑賞の参考にどうぞ。 |
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さくいん |
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